初めに
色々な情報があり、間違えた認識のまま転職活動に至っている方が凄く多いと感じます。
今から資格を取って介護職にチャレンジする!または資格は既に持っていてこれから介護職での転職をする!という方へ。
一部上場企業で介護職の転職支援を5年間・介護施設の法人営業を3年間経験してきた視点から間違いを最大限減らして転職活動を成功できるようなことをお伝えできればと思います。
結論:無資格・未経験でも介護職として働ける
もしかしたらそんなことは知っていると思われているかも知れません。
ただし、意外かもしれませんが無資格未経験者や、未経験者の方は介護施設から重宝されることが多々あります。
その理由も今後説明できればと思います。
ここで一つ疑問が生まれます。
2024年4月から資格がないと介護士として働けないとどこかで目にした方もいらっしゃるかもしれません。
介護士の資格の義務化とは
2024年から介護士が無資格で働けなくなると聞いたことがある方も多いかもしれません。
介護士には大きく分けて3つの資格があります。
『初任者研修』『実務者研修』『介護福祉士』です。左から順に取りやすい資格だという認識でOKです。
この初任者研修ですが、最短で1か月・平均すれば3か月ぐらい取得に時間を要してしまいます。
え…それまで働けないの…?と思った方!安心してください。
まず、義務化といっても資格を取っていないと入職できないというわけではありません。
猶予期間というものがあり、入職後1年までに資格を取ってくださいね!というものです。
さらに、初任者研修を受講していなくても『認知症介護基礎研修』を受講すればその要件はクリアできます。
所要時間はスマートフォンなどで見るeラーニングであれば150分です。これで有資格者になれてしまいます!
認知症介護基礎研修は個人では申込が出来ないなど規定があるのですが、話せば長くなってしまうのでこちらはまたの機会にお伝えできればと思います。
介護士は簡単に転職できる?
「介護士は有効求人倍率が高いから簡単に転職できるんでしょ?」
本当によく聞きますし、言われてきました。
結論から言えばYESです。
現在の介護業界の人員確保の競争は非常に熾烈です…人が潤沢に足りているなんていう事業所は見たことがないぐらいです。
じゃあ転職も簡単だね!…と、簡単にはいきません。
落とし穴もあります。
例えば極論ですが、従業員数が3,000人いる法人と、3人しかいない法人の入職のしやすさは同じでしょうか?
当然違います。
介護施設も例外なく、大手といわれる法人ほど福利厚生が整っています。(本当に凄いです)
さらにインターネットや雑誌などへ広告の掲載もしています。そうなると応募も多くなってきます。
その多くの応募者を選定するために今では面接だけではなく、性格診断テストや作文・中には計算問題が出てくる法人もあります。
それらすべてをクリアして内定通知をもらえる方は大体30%ぐらいです。
ですので人足りてないから内定もらえるでしょ!と準備もせず面接へ臨むと、望んでいない結果になってしまうことが多々あります。
介護施設によって、内定率は本当にまちまちです。絶対に準備をしてから臨んだほうが良いと断言します。
では逆に、資金に余裕のない零細事業所はどうでしょうか?
大きな法人と小さな法人どちらがいい?
初めての介護施設への転職。
選ぶべきなのは絶対に大きな法人です。
理由は先述した内容の続きになります。
介護業界は人の取り合いだとお伝えしました。
広告を出したり人材紹介の会社へ依頼できない零細事業所はどうなるでしょうか。
慢性的な人材不足で休憩や休みがろくに取れない。そのためスタッフ同士で衝突が起き、退職者が出る。
しかしその退職者の穴を埋める手段がなく、スポットで入れるような派遣労働者に頼るようになります。
そうなればどうなるでしょうか。
連携が必要な仕事でなかなかうまく連携が取れず、うまく運営が行きません。
そうなればせっかく入ってきた派遣労働者も辞めてしまい、負の連鎖が続きます。
はたまた、たまにくる正社員希望者は逃したくないと考えるため、採用基準を大幅に下回っていても採用をせざるを得ないという場合もあります。
既存の社員とのハレーションを生み、退職者が多く出ることもあります。
※すべての事業所がそういったわけではありません。
こんな大変な経験をしてしまうと介護士として頑張ろうと思って入職をしているのに、介護という仕事自体がいやになってしまいます。
人が資本の仕事です。多少ハードルは上がりますが、採用に力を入れれる大手法人へ入職するべきだと考えます。
どのような施設形態がいいのか?
大きな法人へ入職をしたほうが良いというのは、なんとなく理解はいただけたかと思います。
では、どのような施設形態を選べば良いのでしょうか?
これは今読んでくださっている方の生活環境にもよると思います。
朝早くから昼過ぎまでしかはたらけない。夜勤もしてしっかり稼いでいきたい。介護度が高い方の介護は自信がない….などなど
この場ですべてのパターンは説明できませんので、今回は「夜勤もしてしっかりと稼いでいきたい!」という方に向けてお伝えできればと思います。
・特別養護老人ホーム
・老人保健施設
・病院(療養型)
上記3つをお勧めします。
理由
3つの施設形態に共通していることは大型の施設が多いということです。
地域密着型となれば小規模になってくることもありますが、グループホームや他の小規模施設と比べても利用者数・職員数は多いです。
職員の数が多いということは、わからないことがあった際に聞きやすい環境があるということです。
また、人間関係の面で見ても小規模施設より大きな施設のほうが不安が少ないということもあるでしょう。
さらに、相対的に見ても介護度の高い施設になるので、身体介護のスキル向上など、仮に次に転職する際にどこへいっても困らないスキルが身に付きます。
小規模施設で介護度が高い施設より、大きな施設規模で元々介護度の高い方を受け入れる想定をしている施設であれば設備も整っていますし、人員が比較的多い施設のほうが安心して働けます。
例えばグループホームがあったとします。
1ユニット9名の利用者がいて2ユニットあるグループホームが多いです。
人員配置は日中であれば利用者3名に対して1名の介護士の配置が定められています。
つまり、同じフロアにMAX3名の介護士がいるということですね。
グループホームは認知症の方の専門施設ですが、介護度が低いと思っておられる方も多いです。
しかし最近は非常に介護度が高く、非常に大変な施設が多くなっています。
そこに未経験の状態で入社をしたとします。
日中3名でバタバタと大変な中に新人が放り込まれるわけです。
新人を教えられる環境はそこには無いと思ってもいいレベルです。
さらに慣れてきて夜勤勤務に入るとします。
夜勤の初め1~2日こそ教育担当者の方がついてくださいますが、そこからは1人で見ることになります。
何かあったとき、どうすればいいでしょうか…。ほかのユニットに介護士は1名いますが、その人が対応できない場合1人で判断するしかなくなってしまいます。
上記がすべてではありませんが、大きな施設を選ぶ理由はなんとなくわかっていただけたかと思います。
あとは正直に言うと、どうせ介護度が高いなら大きなところで働いて給与が高いほうが良いと、割り切ることもできます。(平均給与は特養・老健が2トップ)
まとめ
今回は未経験の方が転職をする際、気を付けておいたほうが良い「規模」をメインにお伝えをさせていただきました。
大変そうだから、融通が利きそうだからと小規模のいわゆる個人経営の事業所へ入職を決断される方も多いですが、
大変なのは変わらず、何かあった時のヘルプ体制やシフトの融通も職員の数が多い施設のほうが圧倒的に取りやすいです。
特に何がしたい!というわけではなく経験を積んでいきたいと思われている方は大きな法人の大きめの施設での転職を検討されてみてはいかがでしょうか。
次回以降は具体的に転職活動中に気を付けるべきことや心得などをお伝えできればと思います!
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